今日は月命日。
ルイスくんに
ひよこマンをプレゼント。
ガン見するアリスさん(^^
月命日ということでルイス君の経緯をまとめてみました。
ルイス君の闘病記録です。「頻尿」や「排便」で気になったら
思い出してください。
2007年12月28日生まれ 7歳 生後約10ヶ月で去勢。
体重:平均2.4~2.5kg 夏2.3kg位
大きな病歴は特にないが、グレード1の軽いパテラがあり、
遊び過ぎたりすると痛むことがある。
生まれてからずっと母犬と一緒なので、のんびり屋さんで甘えん坊。
おやつよりもおもちゃ遊びが好きで普段からあまり食べ物に執着はない。
8月末
気温が一気に下がった頃、便が細く出にくい様子。
同時に排尿の回数が少し増えた。
9月
夏痩せ気味だった体重が少し落ちる。2.1kg
最初はごはんを疑い種類を変えてみたりするも改善なし。
アレルギー検査を行い問題ないことも確認。
3日 病院で診察と各種検査開始。
外部の検査センターによる各種検査にも異常なし。
マンションの工事によるストレスと
気温が下がったことによる足腰の関節の痛みのせい?
整腸剤と痛み止め等を処方。このころは薬で症状が改善していた。
初期症状は「便が細い」「残尿感からかトイレに何度も行く」こと。
便も硬くて出にくいというわけではなく絞り出しているような感じで
なにかしら原因はありそうだがレントゲンやエコー、各種検査では
便秘気味という以外に特に問題は見つからない状態。
これらの初期症状が腫瘍によるものかは最後まで不明。
9月中に7回通院&各種検査したが異常はみつからない。
10月
これまでほとんどなかったトイレ失敗が目立つようになる。
工事騒音などによるストレスからのマーキングか区別がつかず。
このころから食欲にむらが出始める。
工事作業が気になるのか、工事をしている人影が見えると
朝は食べないことも。
2日 尿検査
尿の見た目は異状なく、検査結果も踏ん張ることによる血液が
若干みられる程度で異常なし。
検査センターとしては「神経性」のものではないかという回答。
31日 再度各種検査
外部の検査センターで尿の精密検査。
尿に若干の細胞がみられるが、息むことによって剥がれた程度。
細菌も結晶も見られず異常なし。
10月も計6回通院したが原因は分からず。
痛み止めなどによる対処療法を続ける。
11月
薬が効いたのか症状は落ち着き、3週目までは体重は2.1kgをキープ。
ごはんもトッピングを変えてあげれば食べてくれて、
定期的にレントゲンとエコー等診察は継続中。
問題はまだ見つからない。
14日
排便も細めだが出ている状態。
排尿をトイレ以外ですることが目立つが量や色は問題なく小康状態。
散歩も元気に楽しんでいる様子。
肉まんをもりもり食べる。
第3週【体調悪化】
16日 食が進まない様子。トッピングを工夫しても完食しなくなる。
17日 朝夜共に半分位しか食べない。ストレスのせい?
18日 病院に半日預かり。検査と観察
21日 急激に体重が落ちる。2.1kg→1.8kg 病院で栄養剤注射。
病院帰りにそのままいつものようにカフェに遊びに行く。
偏食が進み、その時によって食べるものが違ってくる。
栄養付ける為にシリンジでヤギミルクを与える。
プロポリスクッキーなら食べる。
22日 散歩は普通に喜んで元気に歩く。カフェ2軒に行く。
あまりに食べないので栄養の為にシリンジでヤギミルクを与える。
カフェの好物の馬肉ピラフを1口しか食べない。
豆乳ヨーグルトをひとなめ、ササミとブタハツジャーキーを食べる。
ペット用鰯を20匹程食べる。
23日 一段と食欲が落ちた。ペースト状フードをシリンジで与える。
24日 病院に1日預かり。検査と注射。BUN・CREの値が高い。
25日 病院に1日預かり。検査と注射。BUN・CREの値が下がらない。
また、この日の尿検査の検体からも異状細胞などは見つからなかった。
26日 動物救急センターへ検査予約をいれ訪問。
各種検査 体重は1.7kg
エコーによる診断で骨盤腔内腫瘤が認められ、
病理検査により尿から癌細胞を確認。
診断結果は前立腺腫瘍からの膀胱移行上皮癌。
腫瘤により尿管が圧迫され急性腎不全状態のため緊急入院。
膀胱移行上皮癌は悪性度が強く、成長速度が速い為
この1週間位で成長したと見られる。
(1週間まえのエコーでも見つからず、仮に1か月前に救急センター
に連れてきていても見つからない可能性が高かったとのこと)
去勢して退化した小型犬の前立腺の腫瘍を見つけることは困難で、
膀胱内壁ではなく外側からの場合、尿検査で診断出来るようになるには
浸潤して内部まで進まないと検出されにくい。
そのため検査で病巣を確認できる頃にはかなり進行している場合が多い。
また、前立腺や膀胱の癌が疑われたとしても、
腹部から針を刺して採取する検査(穿刺吸引細胞診)を行うと
がん細胞を撒き散らすリスクを伴うので行われることは少ない。
治療法として、大型犬の場合は尿管・膀胱・尿道を全摘出して、
腎臓からチューブで直接排尿する方法もあるが小型犬では体格的に無理。
よって、進行を抑えながらQOLの向上を目指す治療になるとのこと。
幸いなことに発症から間もない為、肺や肝臓等の他への転移は見られず。
腎臓の値が下がれば、癌に対する治療(消炎剤等)を
行うことが出来るとのこと。まず急性腎不全の治療から着手。
カテーテルで膀胱から尿を排出し、点滴で水分を補う。
※膀胱移行上皮癌は雄より雌が発症率が2倍。
好発犬種はテリア系・コリー・シェルティー等。
年齢は9歳以上に多く見られる。
1歳未満で去勢している雄でパピヨン7歳で、
その退化した前立腺から発症することは、
宝くじを当てる程の確率とのこと。
29日 26~29日まで4日間入院して退院。ホームドクターとの連携治療へ。
自力排尿が出来る為、カテーテルを外して退院。
癌の治療へ移行できるよう、輸液と排尿がメイン。
しかし7歳という年齢なので進行が速く治療が追いつかない状態。
昨日なかった場所にまで今日は腫瘤が出来ている。
癌の治療までたどり着かず、緩和治療に切り替えざる得ない。
家では、しんどそうな様子はあまりなく寝ているとき以外は
ニコニコしていることも。大好きなボールを見せると果敢に遊ぶ。
30日 午前 ホームドクター
腫瘤が尿道を圧迫してきたのか、
朝方から自力の排尿が難しくなりカテーテルにて導尿。
夜 動物救急センター
一番細いカテーテルが通らなくなり、膀胱に針を刺して採尿。
余命約2週間と宣告。
12月
1日 午前 ホームドクター
膀胱に尿があまりたまっていないので輸液のみ。
夜に救急センターで抜いてもらうことに。
余命1週間と宣告。
夜動物救急センター
膀胱に尿が到達せず、腎臓の腫れが大きくなっている。
膀胱穿刺でも3ccしか採尿出来ず。
お腹に水がたまりだす。
余命数日と宣告。
2日 朝・晩ホームドクター
輸液・吐き気止め・炎症止め
3日 18:00 ホームドクター
少量の自力排尿を確認。昨日より少し左腎の水が減っている。
もし痙攣を起こしたら、鎮痛剤を打ちに来るよう指示。
先生と看護師さんの話にニコニコ反応。
明日の朝の診察予約を入れ帰宅。
21:42 電話の帰るコールの着信音で起き上がる。
ベッドから起きて玄関方向へ向かい数歩で倒れ、10秒程度の痙攣発作。
死去 行年 7歳11ヶ月5日
痙攣発作が起きるようになったら、鎮痛剤で少しでも苦しくないように
という話だったが発作は1回だけ。
何回も発作を繰り返し悲鳴をあげて苦しむと聞いていたので、
それがとても気がかりでした。
発作が1度で、悲鳴もあげずあまり苦しむことなく逝けたのは
ルイス君にとって良かったのかなと…